日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣
新々刀上々作
明治三年 154年前
戊辰の勲により岩崎弥太郎に贈られた歴史的名短刀
短刀 銘 明治庚午春奉命鍛此東京住固山宗次
戊辰之勲岩崎子興有力焉此刀以酬其労 源具定源具経
法量
説明
長さ
反り
元幅
元重
茎長
重量
24.4cm
僅か
2.9cm
0.63cm
10.8cm
200g
平造、庵棟、身幅広く、僅かに反りつく。鍛は、小板目肌つみ、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。刃紋は、のたれに、互の目交じり、足よく入り、小沸つき、匂口明るい。帽子、直ぐに小丸。茎は、生ぶ、先入山形、鑢目切、目釘孔二。ハバキは、金着一重。
新々刀上々作である名工宗次は、享和三年奥州白河に生まれ、名を固山宗兵衛といい、加藤綱俊の兄綱英門となる。後桑名藩工となり、弘化二年に備前介を受領、江戸麻布・四谷等に住し鍛刀している。この刀は、明治3年、宗次67歳、東京打ちの作で、戊辰戦争の労に酬る為に三菱の創業者岩崎弥太郎に贈られた短刀である。身幅広く、僅かに反りがつく堂々とした姿で、小板目肌つみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入る精良な地鉄に、ゆったりとのたれて、腰元に互の目を交え、足入り、地刃明るく冴え、研ぎ減りも無く頗る健全な傑作である。岩倉具視の子具定と具経の連名が入るが、岩崎弥太郎以外にも贈られた宗次の短刀が複数経眼される。
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